ブランド勝負

2007年02月12日

・・二月の前半というのにこのポカポカ陽気。異常です。しかし気持ちは良いものです。JAが実施している「春の植木市」に行きました。陽気に誘われてか大変な人出です。車の渋滞はひどく、会場が見えてから、入場するのに40分もかかりました。まず行ったところは地元大津町の方々がやっておられる植木市のテント。
・・しかし毎年のことですが行って驚き。テントには長蛇の列です。植木ではなく、全ては大津の焼きから芋「ほりだし君」を買うための列です。他のテントはそんなに並んでいるところはありません。また他のテントでやきいもを売っている所もあります。しかし大津だけが5分待ちから10分待ち。焼き手もてんてこ舞い、のようでした。
・・やはり大津のカライモのブランド力は凄い。このブランドの力というのは不思議なものです。いつの間にかカライモは大津でなくてはならないものになっています。
・・このブランドを作り上げたのは先人達の思い入れによる努力があったから確立したようなものです。古庄ちかしさんという「カライモの神様」と言われた方の土壌改良や植付け方法の研究。その息子信一さんの保存方法の開発。さらに町と農協挙げてのPR作戦や土を掘り起こして常に土の新陳代謝を良くさせる「天地返し事業」。そして町民による「ほりだし君」というネーミング。まさに時代を超えて様々な方の努力があったからこそです。「ローマは一日にして成らず」です。
・・しかし努力を怠り、現状に安住していると凋落も早いものです。消費者は跳びつくのも早いが、離れるのも早い。常に努力です。「常在戦場」は何も政治用語ではありません。
・・休日はカライモだけで30万円にもなるとか。しかし人件費と材料代を除くと実益はあまりないといわれました。商売はそんなもの、難しいものです。
・・それにしてもブランドの力に感謝しながら、次のブランドに向け努力していきたいものです。
・・明日は早朝より福岡行き。辻立ちは休みます。