一勝一敗の中身

2007年02月05日

 愛知県知事選挙と北九州市長選挙が終わりました。自民党と民主党の激突でしたが、一勝一敗で引き分けでした。私は北九州はもっと民主推薦の北橋さんが引き離して勝つと思っていました。これまでの衆議院選挙でも抜群の人気があったし、新党さきがけで私たち先輩の三原朝彦衆議院議員を何度も破った方ですので、勝ちは間違いないと思っていましたが、思った以上に差がありませんでした。やはり支持母体の新日鉄が割れたこと、自民党が総力挙げて戦ったことなどが大きかったのでしょうか。
 一方、愛知県知事選挙は現職が勝つのが当たり前です。日本で一番元気がいい愛知県、さらに愛地球博等を実施し、元気を維持している知事が代わらなければならない理由はありません。しかし接戦でした。
 有権者の感情は国政選挙だろうが、自治体選挙だろうが素直に反映されるものだと思います。柳沢発言、政治と金への相次ぐ疑問、更に安倍総理の方向性と指導力。すべてにぼんやりとではあるけれど国民は不安感と不満を持っています。これといった決め手はないけれど何かしら、マグマがたまっている感じです。それが今回の与野党を問わない消化不良的な選挙結果だろうと分析します。
 完全なクリーンさ、将来の方向性、それに至るまでの具体的政策、そして国民への説明ー。いまこそ各政党は明確なビジョンを打ち出すべき。消費税を出したり引っ込めたり、閣僚をかばうことに全力投球の内閣の姿勢、などを繰り返しているなら、国民の目は節穴ではないということがいずれ分かります。
 明朝の辻立ち7時20分西合志、8時合志