どん底からのスタート

2007年01月09日

 昨日の北海道・夕張市の成人式のテレビを見て、涙された方も多いと思います。夕張市が財政破綻して、成人式の市の予算が1万円しかない。ならば自分たちでやろう、そう言って夕張市の成人式を迎える若者が実行委員会をつくって、手作りの式を始めました。
 そのことを知って全国からのカンパが250万円集まりました。新成人たちは会場を自分たちで作り、パーティーのつまみもピーナツやちょっとしたお菓子。全て自らの手で実行しました。式の最後に成人の代表が涙ながらに「成人式を私たちもすることが出来ました。全国の皆さん有難うございました」と言った時には、テレビを見ていたみんなが泣いたはずです。
・・自立を祝う成人式に自分たちの企画で成人式をした夕張の新成人、まさにこれこそが自立の出発にふさわしい成人式です。「感動した」。
 そして成人式もこの程度でいい。行政が至れり尽くせりするから、若者は大人が成人を祝ってくれるもの、と勘違いしている。その甘えが荒れる成人式につながったりします。
 貧しさは心を荒(すさ)ませたりしますが、一方で何とか工夫をして立ち上がろうという意欲と自立心を生み出します。戦後の日本がそうだった。若者も恵まれることは大切なことですが、どん底に一度突き落とし、そこから協力して工夫して這い上がることの大切さ、喜びを味あわせる事も大事だと感じました。
 成人式に費やした費用は22万円ということです。全国から集まったカンパは翌年のためにとっておく、ということでした。お金の大事さも身にしみて分かったんだ、と思います。
 それにしても、あのような感動はやはり映像・テレビですね。新聞では出せない所。テレビもこのような、社会を勇気づける映像をもっと増やして欲しい。
 明朝の辻立ち7時20分西原、8時菊陽役場北