家に帰りたい
2006年12月16日
老人保健施設に入所した父がもう「家に帰りたい」と言い出しました。「俺は病気ではない。ここは認知症や要介護の高い方々が入っておられる。食事など上げ膳据え膳で苦労はないけれど、家のほうが気持ちが良い。帰れないか」といいます。ほかの入所者と同一視してくれるな。俺を年寄り扱いにするな、という気持ちだと思います。
確かに生まれ育った自宅が一番良いはずです。しかし、介護をする人がいなく、こちらとしては危なっかしくてしょうがありません。今年前半、自分で外に出て転んで骨を折りました。やっと良くなったばかり。自分では「なあに大丈夫。身の回りのことは自分で出来る」と言っていますが、こちらから見ていると危なっかしくてしょうがない。自分のケガだけでなく、もし火事でも起こしてもらったらそれこそ大変です。しかし、以前に私も12月にアキレス腱を切り、正月を病院で過ごしたことがありますが、これほど寂しいことはありません。気持ちは分かります。しかし・・です。
「お袋が正月明けまでだけん、それまでは我慢せなんタイ」と言うと「そうか。しょうがないか」とポツリ。こちらも心苦しいけれどしようがありません。しかも私たちが介護をしても、お袋の介護にはかないませんからけんかのもとになります。
自宅での在宅介護。しかも他人や子供でなく、やはり配偶者の介護で過ごすのが一番のようです。夫婦そろって健康が一番ですが、どちらかが要介護になってもどっちかは、しっかりしていなくてはいけない。親子の絆(きづな)より夫婦の絆、かなー。
明朝の辻立ち7時30分山鹿、8時鹿本。