老老介護
2006年12月22日
80歳の父が体があまり動きませんので、同じ80歳の母が介護をしています。しかし最近の寒暖の激しさで母が風邪気味になりましたので、父にうつすとまた面倒になりますから母を無理して入院させました。正月明けまで入院しておいてくれ、と送り出しました。すると、残された父をどうするかです。
私たちは毎日駆け回っていますのでなかなか世話が出来ません。弟は離れたところにいてしかもサラリーマンですのでこれも無理です。結局近くの老人保健施設に入所させることにしました。高齢社会の現実がいよいよ私の目の前にも迫って来ました。
在宅介護の推進と一口に言うけれど、現実は難しい。やはり施設介護に傾きます。しかし、一方で介護型のベッドは今後大幅に減らされます。高齢者の増加で介護、医療保険会計の膨張をを抑えるためですが、やはり現場は厳しいですね。
結局、もっと安く施設介護が出来ればそこに入所したい、ということになります。しかし、国の予算や介護予算にも限界があり、施設への助成にも限界があります。やはり「自己負担」ということになります。最終的には老後への備えを個々人がいかにするか、ということに行き着きます。しかし、今後は老後の備えどころでなく若者の生活そのものが厳しい、という社会の中でどうして老後に備えるか、ということになります。考えるときりがありませんので、個人的にはあまり先のことを考えず、その日を精一杯頑張っていきたいと思います。
しかし、政治的には大きなテーマです。いかに高齢社会の格差をつくらない制度設計をしていくか、今回のような身の回りの現実を参考にして、あるべき姿を追求していきます。