道路特定財源
2006年12月11日
道路特定財源を一般財源にするという小泉前総理の公約を安倍総理が引き継いで、結果的に玉虫色のなった、と批判が出ています。
難しい問題です。私が現職だったらどうしていただろう、と考えます。多分いわゆる道路族のようにワーワーは言わないけれど、やはり地方は道路がまだ未整備なのでその財源は残して欲しい、と言ったでしょう。ガソリンに三分の一以上の税金がかけられていますので、この場合納税者は車のユーザーです。ですから最も発言権があるのはユーザーとなります。しかし、今はほとんどが車を持つか、運転していますので事実上の国民の税金と一緒です。ならば道路だけでなく、福祉など他の目的に使用も可能と言う理屈が出てきますが、そう割り切れるものではありません。
各新聞も論調はまちまちです。朝日新聞は一般財源化論。地方紙に配信する共同通信は道路目的の使い方論です。それぞれに言い分があります。しかし、ここは目的税ですので道路に重点的に回す、と言う方針は必要です。
ただ「必要な道路は造る」といわれているがその必要性の尺度が不明確です。また国道57号の4車線化のように、既存道路の拡幅が先か、それとも新しいバイパス的な地域高規格が優先か、になると難しくなります。もっと経済効果を数値化して必要道路の明確化を図ることが先決。民間による道路必要性審査委員会でもつくって公平に判断していくような仕組みが望まれます。
明朝の辻立ち7時20分西合志、8時合志交差点。