金銭感覚

2006年12月02日

 タウンミーティングのやらせと日当が問題視されています。日当に10万円支払った、また会場に行くのにタクシーでなくハイヤーを借り上げた、など無駄遣いがマスコミでも国会でも取り上げられてます。
 役人の方々は自分の生活は大変質素でつつましいのですが、公金の使い方になると何故こんなに気風がいいのだろう、と思うことがたびたびありました。
 もう20年以上も前の話です。新聞記者のころ国政選挙の開票日、県庁担当の記者たちは県政記者クラブで深夜まで開票作業を取材し、開票結果を細かに本社に送ります。当然腹が減るのですが、広報課から食事の提供があります。にぎりめしとおかずです。質素なものですが「このおにぎりはいくらするんですか」と聞いたら、一個100円で予算化しています、との事でした。「高いなあ」と思いましたが、腹が減っているいるからそのまま食べました。考えてみると、その日は全国の各自治体で開票作業。残業の職員も含めておにぎりの数は百万個以上だったでしょう。100円というのも自治省の指導だったと思いますので。おにぎり代だけで一億円以上です。それも20年前の話です。
 結局記事にはしませんでした。なんせおにぎりを食べてしまっているから。弱いものです。
 たかだか、おにぎり一個の話ですが、予算の算定なんてそんなもの。その風習がまだ残っているとしか考えられません。
 何もこれは公務員に限ったことではない。民間だって交際費として免税措置になると思えば、全てを交際費に持っていこうとする。やはり人間は自分のこと以外になるとあさましいものです。自分の生活感覚を行政にも、もちろん政治にも持ち込まなくてはと思います。
 昨日の辻立ちは阿蘇。寒かった。いよいよ手袋が必要です。十二月一日。午前中からお祭りがあり、お神酒が入ったのでいけません。夕方の会合もお酒を断ったんだけど・・。師走の日記のスタートでつまずきました。
 今年も残り一ヶ月。健康に注意して行きましょう。