言葉は便利
2006年11月28日
「信念」「筋」「国民に向けて」という言葉が乱発されています。自民党の郵政造反組の復党問題に関して。どうも、信念や筋という言葉を使う人ほど、その言葉の軽さを感じます。
本当に信念を持っていたり、筋を通す人はあまりしゃべりません。任侠の世界はよく「筋」を言いますが、筋を無理矢理つくる人と身をもって筋を通す人がいます。筋や信念という言葉が出てくるときほど注意しなくてはいけないと思います。
昨年の郵政解散の時の各国会議員のぎりぎりの決断、これが全てだと思います。あのときはそれこそ何回も何回も民営化反対の人は説得を受けました。最終的に賛成を投じた人も、反対票を入れた人も郵政だけでなく党のこと、派閥のこと、自分の選挙のこと、今後の政治活動のこと、郵政との関わり合いなど様々なことを考えて、悩んで悩んでそうして最終判断を自分でして、政治家として一人の人間として決断しました。今になって、単なる一つの政策問題(シングルイシュー)の判断にすぎぬ、なんて言うのはごまかしです。ではなぜあの時もっと考えなかったか、と思います。
ですから今回の復党問題も、筋、信念と言っていますけどどうもうさんくさい気がします。しかし、それもこれも時間とともに忘れ去られるのでしょう。あまりにもいろんな事が多すぎますから。「論より証拠」をもっと大切にしたいものです。
明朝の辻立ち7時20分菊池、8時大津。