反骨精神

2006年11月21日

 体力はまだ健在なようです。日曜日にぐっすり睡眠をとったら翌朝はすっかり戻っていました。昨日は朝から、天草方面、阿蘇、熊本市内と長距離運転。夜は来春の県議会議員の候補者についての話し合いで、夕食をとったのは午後10時でした。
 沖縄の知事選挙では自民・公明が勝ち、福岡の市長選挙では民主推薦が勝ちました。特に沖縄はアメリカ軍の基地問題を抱え本当に大変と思います。外部から色々とは言えないけれど、先の戦争を長引かせ、米軍を沖縄に上陸させ、一番条件がいいところに基地をいくつも造らせたのは国家の責任です。それに犠牲となったのは沖縄県民です。その原点は国も私たちも忘れてはいけないと思います。
 福岡市長選挙は西日本新聞記者出身の吉田さんが当選されました。西日本新聞は福岡県を中心とする九州ブロック紙ですが多くの政治家を輩出しています。国会議員、市長など、また政党も与野党いずれからも。そこに行くと私の出身の熊本日日新聞はあまり、というよりほとんどいません。社風の違いでしょうか。あくまで新聞業に徹するという新聞人としての使命感が強いからだと思います。それは創業者の精神が今も脈々と受け継がれているからにほかなりません。
 それを示すものに、最近二世の記者が多い。今は記事の最後に、書いた記者の署名がしてありますが、それを読むと私の上司や同僚だった方の子供と思われる人が、数多く見られます。
 親の職業に誇りを持って子供がそれを受け継ぐ、というのは立派なことです。しかも地方の発展のために故郷の地方紙に人生をかけることは、地方にとって有り難い限りです。しかし、新聞記者で一番大事なことは反骨精神です。ものを裏側から見るという地道な作業が、事実・真実に一歩近づかせ社会を権力の欲しいままに引っ張って行かせないという新聞としての使命につながります。そう思うと、親が勤めてている新聞社に入社するのではなく、あえて他の新聞社や敵対する新聞社に入る、という「反骨精神」も必要な所だと思うんですが、少子化でなかなかきれいごとでも済まないのでしょうね。
とにかく頑張って欲しいと思います。
 明朝の辻立ちは県外に行くためお休みします。