村の鎮守様
2006年11月15日
昨日は小国町のある山間部の神社の秋のお祭りに行きました。毎年出席させていただいています。
今の時期、秋のお祭りは各地でありますが、この神社が他と違う所は、三十数戸の集落の方々が全て参加されるということ。子供は学校に行っている子以外は幼児も晴れ着を着ての参加です。そして宮司さん以外に隣の村から神楽などの応援があること。そしてここが一番肝心なのですが、飲む酒が全て日本酒です。焼酎は飲みません。一升瓶を丸ごと大鍋で燗をつけて、ヤカンに入れてぐい飲みで飲みます。手づくりの料理でひたすら飲みます。春と秋年二度のお祭りです。
本当に和気あいあい。いい集落です。
昔は日本のほとんどの集落がこうだったんでしょう。秋の収穫に感謝して部落総出でお宮で一日楽しむ。そして隣村からも応援が来る、ということで自分の村の姿を見せ、何かのときに協力するという暗黙の約束がそこで出来ていたと思います。
村の鎮守様を中心とした日本人の知恵でつくり上げたコミュニティです。宗教行事でもない村の祭事です。
こういう集落のよさをもっと取り入れたいものです。団地で文化祭やお祭りが行われますが子供中心の神輿や、カラオケ、踊りの発表会などが中心です。しかし本当のコミュニティは大人が責任を持ち、祭事に始まって、天の恵みや自然に対する畏敬の念から始めそれを子供に伝えていく、という形を取らなければ、芯のない祭りになってしまいます。
神社イコール宗教を恐れるあまり、一番大切なものを省いて祭りが行われるようになって久しくなります。国家神道や神道を政治に利用することはよくないけれど、純粋な神社の祭事は団地の祭りなどにも取り入れたいもの。
子供の自殺、親の虐待なども無機質化した社会がつくり出すものです。もっとワイワイガヤガヤ、人と神と自然の交わりをお祭りという形で体で実感したいものです。
明朝の辻立ち7時30分小国、8時南小国。