人間の魅力

2006年10月20日

 昨夜は郷土の先輩で、私がかねてより尊敬する大学教授の方と夕食をともにしました。私とは4歳違い。小さい頃に遊んでもらっていた先輩で、そのころから敬服していました。今は、ある大学の看板教授。工学博士であり薬学博士でもあります。ガンの抑制効果をもつ物質を発見するなど、マスコミにも登場される方です。小学校以来会っていませんので、約50年近くぶりの再開です。
 今や大先生ですが幼なじみというのは有り難いものです。会ってすぐ気持ちは小学生の時に戻りました。「哲志ちゃん」「てっしさん」と昔ながらの呼び方で話してくれました。私の方はさすがに、教授を前にして「ちゃん」や「さん」では恐れ多いので「先生」と呼びました。
 「能ある鷹は爪を隠す」と言いますが、全く偉ぶったところも、インテリ的なところも見せられませんでした。そしておいしい酒の杯を傾けました。人間の魅力は、会ってしばらくすると分かるものです。飾らず、小さい頃の性格を隠そうとせず、心からつきあおうとする気持ちがあると、相手にも伝わるものです。そして信頼感が自ずと出てくるものです。
 政治家も、経済人も、事業家も公務員も農家も一緒だと思います。相手に対しいかに思いやりを持ってつきあうか。そして心をお互い開くか、が大切と感じました。
 熊本城を見下ろす場所での懇談。ちょうどお城祭りもやっていて、城内には明かりがついて、美しい光景でした。人にも酒にも、場所にも恵まれ、気持ちよい月の夜を過ごさせてもらいました。酒量もほどほどでしたので、なお良かったのでしょう。