集落のあり方

2006年10月19日

 昨夜は阿蘇のある地域の集落の方々との懇談会をしました。15戸の集落です。以前からある農業を中心とした集落ではなく比較的新しい集落です。仕事の内容も農業、ペンション経営、自営業、サラリーマン、芸術家などさまざまです。また根っからに地元の方ばかりではなく、他地域から来られた方も多い地域です。
 話していると私の集落のように、農業一本の水田地帯の集落と性格が少し違います。みんな集団で何かをやっている、ということでなく自立してそれぞれが生業を営んでいますので、話が前向きです。この集落を今後どうしていくか、というより自分たちの生活を今後どう組み立てていくか、また地元の青年が定着するためにはどうすればいいか。よそからの転入者はあるが、地元の人が出て行ってしまうことへの不安、などを語られました。
 その中で、国家的な政策として最も要望が多かったのがやはり年金です。老後の安定した生活、また医療、介護の充実はどこの地域に行っても共通しています。さらに食料の自給率を上げること、への要望も多かった。特に、そこの地域は自分たちで生活している地域ですので、自分のことは自分でするという意識が強いだけに、食料も外国だけに頼らない、自給できる態勢を強調されていました。今後自由貿易協定(FTA)等がアジア各国と締結される趨勢にある中、どこで歯止めをかけるかは、重要な問題です。
 山間部ですので10時ころにはお開きとしました。みんな明るく、いい人ばかり。これからも時々お邪魔したいと思います。帰りに久々に、こんなにも星の数が多いのか、と思う星空が印象的でした。10年前モンゴルに行き夜の空はこんなに星の数が多かったのか、と感動したことを思い出しました。
 しかし、感動ばかりではいけない。中央と地方の格差、地域の衰退をどういう方法で抑えていくか、研究が必要です。
 明朝の辻立ち7時20分阿蘇内牧、8時宮地