雇用対策を考えなくては
2006年09月07日
・・最近また就職の相談が多い。昨日の相談など特に深刻でした。5年前にある会社を紹介した人でした。その会社を大変気に入り一生懸命働いてきました。その社長も彼の働きぶりを評価して、小さな会社ですがナンバー3までになりました。まさに社長の右腕として働いておられました。
・・しかし、息子さんが武者修行から帰ってこられ、社長に就任。お父さんのほうは会長となり事実上引退。そうすると、会社の経営を勉強されてこられた息子さんです。社員を、ほとんど嘱託にされ、残りは派遣社員で補うという、経営体制をとられました。そのかたも突然嘱託を言い渡されました。
・・私のところへ来られた方は43歳。子育ての真っ最中です。懸命に他の就職口を探されましたが四十台という年齢が壁となって採用するところもなく、どうしようもなくなって私の処に来られた、という次第です。給料は支給総額が15万円弱、ということで生活に事欠く現状、ということでした。共稼ぎをしている奥さんも一緒に来られましたが、真剣なまなざしでした。
・・このようなケースは最近多い。以前なら不当労働行為、ということで地方労働委員会に訴えたところでしょうが、最近はそういうことも出来にくい雰囲気にあります。
・・これから、就職口を探しますが、厳しいかもしれません。しかし、平気で人件費抑制の為、企業経営最優先のため、正規の社員をはずす、という風潮は何とかしないと、また労働運動が激しくなるかもしれません。そうしたら、再び資本と労働の対決です。経営至上主義がエスカレートすれば、人間の生活実態が牙をむくことになります。難しい問題ですが、彼の就職状況を今後、報告しながら経済、企業、労働の実情を報告して、雇用実態を一緒に勉強していきたいと思います。
--明朝の辻立ち7時20分高森、7時50分白水