中東に要注意
2006年07月26日
昨日も書きましたが、イスラエルのレバノン空爆はどうも、解決まで時間がかかりそうな情勢です。ライス国務長官の第一発目の提案もうまくいかなかった。複雑になってきたら大変です。
今回の空爆に関心があるのも、いずれ色々な形で日本に影響が出てくるからです。ワイドショーなどももっとこの問題を国民の関心を引き付けるつもりで取り上げたほうが良いと思います。
まず、少し特異なのは、イスラエルが攻撃しているのは、レバノン南部に勢力を持ち始めたイスラム教シーア派の民兵組織「ヒズボラ」という組織。イスラエル兵二人を拉致したため始まりました。しかし、空爆は事実上レバノン国内で行われ、400人に及ぶ死者は一般市民が多数含まれている。レバノン攻撃と同じ。そして、「ヒズボラ」にはシリアが応援しているし、シリアに対してはイランが付いている。
問題はイランです。核開発などでアメリカと対決しているけれど、日本にとっては大切な石油輸入国でこれまで日本・イランは独特の関係を作り上げてきています。イラクとは大変な違いです。イランとの関係がアメリカの巻き添えを食って悪くなるなら、エネルギー事情に影響してきます。
また、今日の新聞ではレバノンに3万人の国際部隊の派遣をイスラエルは要求しています。それは欧米で構成すると思いますが、もし日本の自衛隊に派遣要請があった場合はどうするのか。今度はイランを敵に回すことになります。またイラクへの派遣と違いフセイン政権打倒ではなく、より宗教戦争の色彩が強い。そんな中に、あえて日本の自衛隊が行くべきか、という議論になってくる可能性もあります。
先走りした、知ったふりした議論かもしれないけれど、一バレル50ドルになったとつい一年前騒いでいた原油がもう80ドル近く。毎日車を走らせながら、これ以上ガソリンが上がったら、機能停止する、と心配しています。それは日本経済も一緒。だからもっと、関心を持とう。小泉さんがサミット前にチョッと立ち寄ったからと言ってどうなるという問題ではないんです。
明朝の辻立ち7時20分菊陽町武蔵丘北、8時光の森交差点、8時30分石坂交差点。