自衛隊の任務遂行

2006年07月18日

 イラク・サマワで復興支援活動をしていた自衛隊の任務が完了し、その撤収が終了しました。一人の負傷者もなく、本当にお疲れ様でした。イラクや世界からの評価は今後に待たなくてはいけませんが、自衛隊にとっては初めての海外本格的派遣、大変な経験と、勉強になったと思います。
 途中サマワから帰った、自衛隊幹部の方のイラクでの活躍ぶりの講演を何回か聞きました。広報もかねての講演ですので自衛隊がいかに地元から信頼されているか、また規律正しい行動はほかの国の部隊よりいかに優れているか、などを聞いたところです。確かにその点では日本の自衛隊は素晴らしかったんだろうと思います。
 しかし、新聞などでは地元の自衛隊への期待がほかの所にあり、それに対しての失望もあった、と書かれていました。いわゆる雇用や基盤整備、ビル建築など経済面での期待です。しかし、当初からそんなものをやる目的で行ったのではありませんから、無謀な話ですが、結局日本といえば期待はそんなものになる、という事です。国情の違う国に行って、自分たちの意思をはっきり伝えることがどれだけ難しいことかを教えてくれます。
 今回の経験で今後海外への派遣は増えるでしょう。しかし、行く目的、意思をしっかり相手の伝えて行く事が大切。でも現地の人はそんなことは余り考えないんだよなあ。今回はアメリカにお付き合いで、中東という文化も風習も違い、日本に対する警戒感もなかったから返って良かった面もありますが、これがアジアへの派遣となった場合では、平和復興支援活動と言っても大変だろうと思います。
 自衛隊の位置付け、派遣の目的などが今後は更に難しくなる所です。二年前イラク派遣の特別措置法に賛成した一人として、改めて今後の海外活動の理論付けの難しさを感じます。
 昨日は俵山山頂に登りました。往復三時間。今日は足が痛い。
 明朝の辻立ち7時20分大津、8時菊池