地方の悩み

2006年07月17日

・・昨夜は阿蘇でミニ集会。女性の方が結構こられました。こちらが挨拶する前に、私達の話を聞いて欲しい、と要請され話に聞き入りました。
・・「阿蘇は税収も少ない。企業がある訳ではありません。農業に頼らざるを得ないけれど、農業も生活が出来るか出来ないほど。そんな中で、し尿処理施設やごみ処理施設は町の予算より大きい額で建設される。だから建設費用は詳細なチェックが必要だけどこれがどんぶり勘定。私たちはそれをもっと公開して欲しい、と言っているが、なかなか分かりづらい。このままだったら施設で地域が身動きが取れなくなってしまう」と言うものでした。
・・確かに、地方はチェック機能が効きにくく、時の権力者にゆだねられがちです。住民はし尿処理施設や入札制度に疎く、云われるままに従わざるを得ない、というケースが多い。しかし、検察や警察また公正取引委員会が他地域の予算の無駄遣いを摘発するケースが増え、それを見ながら自分の地域もそうなっているのではないか、と住民が調査を求めるケースが増えていますが、阿蘇の場合もそれに当てはまるようです。特に永年同じ人物やグループが地域権力を握っていると、不信感もあいまって政治闘争になります。
・・今後、阿蘇がどのようにその不信感、あるいは不正と思われている問題を住民、議会、行政で一歩前進させていくか、私自身も入り込みながら考えていかなくてはいけないと感じました。
・・その前に、都市行政だったらし尿処理、ごみ処理は急がなくてはいけないし、ある程度の予算も次ぎ込まなくてはいけませんが、阿蘇のような大自然がいっぱいのところに、膨大な予算をつぎ込んでそういう施設を建設しなくてはいけないといことに少し問題がありはしないんだろうか。もっと他の方法はないのかなあ、と考え込んでしまいます。自分達が出したものの処理に数十億円とは、もったいないような気がします。
・・循環型社会をどうやってつくって行くか、を話し合ってそして、その後にどうしてもこの施設が必要、とたどり着いたところが環境・衛生施設ならいいのですが、どうも中央官庁の指導で、あらゆる施設を先を争って造っている、という感が否めません。
・・これだけ予算が厳しくなっている時です。地方の衛生事情を優先させ下水道やし尿処理、ごみ処理、産廃処理というのは理解も出来ますが、地方にとって本当に優先させなくてはならないのは何なのか、もう一度考えたいものです・