国際的変人

2006年07月04日

 どうも気にかかります。小泉総理のアメリカ訪問でのあのプレスリー記念館でのはしゃぎよう。メディアが繰り返し放映したというからアメリカでもかなり興味深いものだったのでしょう。アメリカ人は日本の総理及び日本をどう感じたのでしょうか。
 以前はサムライについて話したり、アメリカにない日本の文化を伝えることで、アメリカの関心を引いていました。しかし今回はアメリカの文化に日本がこれほど惹かれている、ということを示すことによってアメリカとの蜜月関係をアピールしようとしたのでしょうが、どうも首をかしげたくもなります。
 フランスのシラク大統領が相撲好き、ロシアのプーチン大統領は柔道をたしなむ、ということで親日感をアピールします。しかし、あくまで日本を理解しているという「道具」に使うもので、自分の国の国益は毅然として主張します。中国での日本と争った末のフランスによる新幹線建設、シベリア油田の中国によるパイプライン建設などが良い例です。
 例えば、台湾や韓国、また東南アジアの首相クラスが日本に来て、石原裕次郎や美空ひばりの記念館に行き、大ファンだと言い「俺は待ってるぜ」か「柔」を口ずさんでみせるなら招待した方はうれしいでしょう。しかし、一方で「これで俺の子分だ」という意識も芽生えるんではないでしょうか。そして「相当の変人だ」位にしか思われないんではないでしょうか。
 お互い同盟国と言っても他人は他人です。それなら友好の証は示しながらも、自国の文化に誇りを持ち、相手の文化に理解を示す、と言う程度でいいのではないかなあ。同化する、媚びを売る、へりくだる姿勢より総理として一目置かれるような立ち振る舞いをして欲しい。
 明朝の辻立ち7時20分菊陽武蔵丘北、7時50分光の森交差点、8時15分菊陽石坂交差点