退職自衛官

2006年06月12日

 昨夜は退職された自衛官の組織である「隊友会」の総会に二箇所招かれて出かけました。自衛隊員は54歳で定年です。人生80年の現在、残りの人生をどう過ごすかは大変な問題です。さまざまな技術や組織の動かし方などに長けておられる一方、永年「軍隊」という単一組織におられ、よくも悪くも社会のさまざまな部分を経験されておられない純粋な方々ですのですので、暫くは社会への適応に苦労されます。そんな方がたが、同胞として集まり、色々な面で助け合っていこう、と組織されたのが「隊友会」です。白黒はっきりしていますので、楽しい会です。
 退役軍人をどう処遇していくかは、各国とも大きな問題でもあります。アメリカは、結構政治方面に進出しておられ、アメリカ国防省の中で一定の力があります。ロシアはどちらかというと使い捨て、のような感じがします。日本は地域の中で、公的な役職を持って活躍されていらっしゃる方が多いと感じます。地方議員、市町村の三役、警察を支援する会、またスポーツ団体の指導者など良く見かけます。
 これまでの銃砲を、パソコンやペンに持ち替えての人生は苦労も多いと思いますが頑張って欲しいと思います。
 昨日はその中で、ベトナムに外交武官として行っておられた方の講演がありました。ベトナム戦争以降、社会主義国となったベトナムの苦悩と将来性をたっぷりと勉強させてもらいました。社会主義国ですので事実上中国の言うとおりに動かなくてはいけない部分が多い。南沙諸島や西沙諸島はベトナムが領有権を主張していたんですが結局中国のものになってしまいました。中国の脅威というのは、アジアの各国が内心感じているというのが正直なところだと感じました。
 明朝の辻立ち7時20分西合志、8時合志交差点。