連鎖反応

2006年06月05日

 憎しみや利権、権力といったものには連鎖現象といったものがあるのでしょうか。イスラエルとパレスチナの争いは「憎しみの連鎖」と言われています。日本でも偶然か、起こり得るべくして起きているのか、不思議な関連事件、現象が続きます。
 まず秋田の小学生一年の殺害・死体遺棄事件は、近くの主婦の犯行との見方が強くなり、まず死体遺棄で逮捕されました。一ヶ月ちょっと前には自分の娘が川で亡くなっています。きっとこの小学一年生やその兄弟と遊んでいて川に落ちたと思い込み、その仕返しの犯行かも知れません。普段は人影がない町営住宅地。コミュニケーションがないことが憎しみや、恨みの連鎖を生み出します。
 また政治、経済の社会でもさまざまな連鎖反応が出てきました。まず村上ファンドを率いる村上世彰氏がインサイダー取引違反の疑いで逮捕に向かいます。株価を少しでも高くするために、内部で情報を通じ合っていた相手が、ホリエモンこと堀江貴文氏でした。儲けのための、連携です。一方政治のほうも小泉総理の懐刀だった、竹中平蔵総務大臣の発言力が急速に落ち、小泉総理と会う機会も少なくなっている、と新聞が伝えています。市場主義を政策として採り入れることを小泉さんに進言し、そのための民営化や規制緩和を実施してきた竹中さんが遠ざけられているということは、その実戦部隊であった堀江、村上両氏が逮捕され、竹中さんの政策がこれらを引き起こしたと言われ、それが小泉政権への批判につながることを恐れてのことなのでしょうか。それだったら小泉さん余りにも情けない。多分そうではないと思うけど。それとも、あと3ヶ月となった小泉さんに、もう最後に来て複雑なことに巻き込まれてたくない、という逃げの気持ちが働いているのか。いずれにしても政治の世界は巧みですから。しかし小泉さん、今までは郵政民営化など率先して日本の政治を引っ張って来ましたが、ここに来て教育基本法など自分の不得意分野には手を出さず、次の政権に任せよう、ということかもしれません。その姿勢にはいまいち納得がいかないんですが。「一内閣、一重要な仕事」とも言われればそれまでですが・・。「虎穴にいらずんば虎児を得ず」の姿勢から「君子危うきに近寄らず」に舵を切ったのかもしれません。
 話は少しそれましたが、これまでの政策に登場してきた人物が、ここに来て結び付いてきた事は、何かを暗示しています。この事を5年間の政策のいひとつの象徴と捉えながらも、だからと言って、時計の針をまた元に戻してはいけないと思います。
 今朝は6時半にお客さん、植木町の辻立ちできませんでした。近場で大津と菊陽をしました。明日は7時20分西合志、8時合志交差点。