子供の心理

2006年05月04日

・・やはり連休は車が多い。リトルリーグの全国大会、世界大会の予選も兼ねた九州大会。福岡までの上り線はすいていましたが、福岡方面から熊本方面に向かう下り線は大渋滞。やはり、人口の多いほうから少ない地域にレジャーシーズンは流れるようです。
・・リトルの会場は北九州の苅田町。日産自動車の製作工場があるところです。グラウンドも日産のグラウンドを4面お借りしての大会です。私が県議会議員になる前に「熊本大津リトルリーグ」を先輩達と結成しましたので、今回が確か15回目の出場だったと思います。
・・この試合で優勝すると東京で全国大会。それに優勝すると、台湾、韓国などが出場するアジア大会。それに優勝するとアメリカの世界大会への出場と夢は果てしなく広がります。荒木大輔、清原、桑田のPLコンビ、また松坂大輔らがリトルリーガーとして有名です。
・・熊本大津リトルリーグの九州大会優勝はこれまで一回。しかし、全国大会では一回戦で敗退しました。その折の全国大会にも同行しました。会場は江戸川球場。全国のレベルの高さを痛感しました。
・・今年のチームは、優勝を狙うには少しひ弱かな、しかし、皆つぶぞろいばかりだと言うことでした。とにかく、小学4年から中学1年の途中までの子供達です(アメリカを基準に作られているのでアメリカは秋が新学期ですので、中一の途中までと言うわけです)。このため強さ、うまさより、やはり精神的なものが一番左右します。少年達の心はデリケートです。少し打てないと皆が打てない。エラーが続くと皆エラーする。いかに、平常心を持続させることが出来るか、これが勝敗の7割を占めると言っても過言ではありません。
・・一回戦で早速それが顕著に出ました。相手は実力伯仲の小倉リーグ。勝ったほうが予選リーグを突破するのではと言われていました(参加チーム16、4チームによる予選リーグ。1チームずつが勝ち上がって、4チームによる決勝トーナメント)。
・・ところが、熊本大津は、いきなり長短打合わせて5点を先取。これは楽勝かと思っていましたが、途中、とたんにストライクが入らなくなりたちまち4点を取られ、1点差。しかし終盤に我がチームからホームランが出て2点差に突き放しました。これで大体いいかな、と思っていたら最終回の裏に2ランホームランを打たれ同点、励ましても選手はみんながっくり、まだワンアウトでしたのでこれはさよなら負けかな、と思ったらファーストがボールをグラブに収めてベースタッチ。一塁審判は、ホームラン打者にアウトの宣告。皆は何が起きたんだろうと思っていましたが、ホームランを打った打者が一塁ベースを踏んでいなかった、とのこと。一塁手も良く見ていたが、審判も良く見ていた。前のランナーにはホームインが認められますので一点差。我がチームの子供達は大喜び、これで、再び生き返りました。ピッチャーもがぜん球が走り出し、後続を三振。とうとう6対5の一点差で勝ちました。
・・その後の試合は、これで調子に乗ってコールド勝ち。予選を突破しました。子供の気持ちは本当にガラス細工のようです。
・・それだけに、子供の一挙手一投足に大人は最善の神経を使わなくてはならない、と改めて思います。その日のうちに私は帰りましたが、明日は決勝トーナメント。このツキとノリで行くと優勝するかもしれません。明日が楽しみです。