2プラス2
2006年05月02日
日米安全保障委員会(2プラス2)が開かれ日米の軍事同盟がますます強化されることになりました。2プラス2は、日本からは外務大臣、防衛庁長官、アメリカからは日本の外務大臣に当たる国務長官、そして国防長官が出席するのでそう呼ぶものですが、今や日本とアメリカの外交防衛の最終決定に欠かせないものとなりました。
米軍の移転費用の肩代わり、3兆円は法外なふっかけとは先日書きました。こちらはもっと、議論を重ね強気でいくべきと思います。
しかし、日米防衛強化は東アジアの情勢などを考えると妥当なことと思います。今後の中国の脅威、台湾有事、韓国との紛争処理、北朝鮮の核ミサイル問題、また国連常任理事国入りなどを考えると、アメリカの後押しはどうしても欠かせないことです。日本独自で出来ることではありません。
しかし、一定の歯止めは必要です。例えばアメリカと一体の軍事力で世界の警察官の一翼を担わされたとき、中東の産油国から、アメリカと同様に見られると、いつテロの対象に日本の都市がなるか分かりません。それよりもっと恐ろしいのは、石油を止められるということです。
日本は軍事力の安全保障とか食料安保とかいわれていますが、一番の生命線はエネルギー安保です。これを、止められればひとたまりもありません。先の戦争の主な原因の一つが石油が入って来ないということでした。だから、満州へ南方へと進出して行きました。
地域的な限定範囲を設けるべきではないでしょうか。イギリス、オーストラリアがアメリカにとってもう一つの重要な同盟国であるなら、地域の役割分担を決められないものでしょうかね。例えば日本は、紛争時はアジア、特に西はインドまでとか。現在の日米安全保障条約では、大方フィリピンまでの役割を記してあります。
一体化の一方で役割分担の明確化は、日本として将来に関わる大切なこと。日本の政治家としてはっきりとものを言って欲しいと思います。
政治に絡むとどうしても長くなります。すみません。我慢を。
辻立ちー連休中は車も少ないので7日まで休みます。