本気だろうか

2006年03月13日

 東京の都心部にある公務員宿舎を、売却するということで自民党が華々しく打ち上げていますが、どうも胡散(うさん)臭い。全部売却すれば、400兆くらいになると言われているけれど、本当にやる気があるのかな。役人は、自分の人生設計を立てることはうまい。定年を考えて、逆算しての天下りや退職金の確保。定年後の過ごし方など綿密に計算している方がほとんど。その中に、住居費は大きなウェートを占めています。その住居を政治の力で取り上げようというのだから、役人は体を張って抵抗するでしょう。あらゆる理屈をつけて。それを政治がどれほど跳ね返して、理論どうりにやれるか、政治の本気が試されるところです。どうも、そのうちうやむやになりそうで・・・
 これに対して議員宿舎は、高輪、六本木、赤坂、品川などに用意されています。私がいた高輪の宿舎は最も多くの議員が住んでいました。
 3LDK.秘書と二人で暮らしていました。便利なところです。少し広すぎるくらい。家賃は7万円弱だったと思います。私たち地方の議員は宿無しですので大変助かっていました。しかし、マンションを持っている議員も、東京近郊の議員も宿舎を借りている人があり、実際にはそこには子供が住んでいて、本人はたまに宿舎に来る、という人も見受けられました。その辺の不透明さをはっきりさせて「まず櫂(かい)より始めよ」で行かなくては、役人に足元をすくわれかねません。役人はそんなにヤワではないんだから。
 行政改革、そして無駄をなくす対策もなにやら枝葉末節の道に入っているようでどうもいまひとつすっきりしない。税の節約のために、もっと大胆に切り込まなくてはならない分野がかなりありそうな気がするんですが。小泉総理が役人への情を捨てて、ばっさりと公務員宿舎を売却するという手段に出ればまた話は違ってきますが。
 明朝の辻立ち7時半西合志、8時過ぎ合志