筋論
2006年03月03日
山崎拓先生が言われた「来年の参議院議員選挙で郵政反対者を公認するなら、衆議院の反対者にも救済の手を差し伸べるべきだ」ということを、先生が事実上封印されました。昨年当選の一期生、いわゆる小泉チィルドレンから反発を買ってのことのようです。なるほど、私は現職で郵政に反対したばかりに、現在無所属に甘んじている議員のことばかり考えていましたが、小泉旋風で当選してきた人にとっては、自分たちと戦った、しかも郵政民営化に反対か賛成かという真っ向から対立した相手が同じ土俵に上がってくるのは当然、いやに決まってますよね。もしそうなったら、次の選挙では、コスタリカしか道はないし、チィルドレンにとっては、もっと地盤が固まるまで小選挙区で戦いたいでしょうから、並び立たないことになります。チィルドレンを取るか、無所属を取るかと、山崎先生も言われたら結局封印しかなかったのでしょう。
そんな問題が起きるのは、やはり重複立候補制度があるからではないでしょうか。小選挙区で落ちても、比例区で当選するという制度がある限り、自民党系二人の問題はずうっと続くことになります。
しかし、山崎先生が言われた、参議院選挙で郵政反対派を公認にするなら、参議院の郵政反対者つまり、公認になる人の反対で解散になったんだから、衆議院反対者も自民党として救うべき、というのは筋論としては正しい。もしそうでないなら、来年の参議院選にも反対者に対して刺客を送るべきです。
このような状態が続くなら、政党のご都合主義ととられ、国民から不信感を買うだけ、と感じます。また、民主党がこのような状態だから、もし新たな党の割れ方をするなら自民党内でのこのようなもやもやが、分裂に結びついていくかもしれない。
自民、民主共に、政党としての筋道、いさぎよさを明確にしておかなくては、と思ったところです。