朝日新聞報道

2005年02月08日

朝日新聞が報道した二人の政治家のNHKへの圧力問題に関して、自民党でつくっている「朝日新聞の問題報道に関する調査プロジェクトチーム」の会合に出ました。
私は、熊本日日新聞の記者として15年間報道に携わってきましたので大いに興味ある問題です。
お二人の政治家中川昭一先生、安倍晋三先生が出席され、当時4年前の取材の様子、報道のあり方をつぶさに話されました。
お話を聞く限り担当した記者は、慰安婦問題をテーマにして報道運動をしている記者であり、意識的にその活動の一環として、中川、安倍両先生がターゲットにされたと感じました。
もちろん「教科書問題を考える会」なども糾弾の対象としているのでしょう。
それはひとつの報道の姿勢と見識かもしれません。
また、この記事を一面と社会面で大きく扱った朝日新聞もその活動、行動の一環として報道したものであり、朝日新聞の姿勢を示す記事でもあります。
しかし、私は常に厳正公平不偏不党というものを頭に入れ、取材をさせられました。
そして、あくまで、いかに事実の報道をするか、いかに事実に近づくための取材をするかということで鍛えられましたので、その精神からいうと私がやってきた報道とは全く違います。
ひとつの雑誌や方向性がはっきりしているペーパーなら構いませんが、大新聞としてはどうかと思います。
また、それ以前に取材の態度、そして最も基本的な事実確認の欠落を感じました。
「頭で書くな、足で書け」と教わってきましたが、今回の朝日の記事は「頭で書いて足を使わなかった」ものと受け止めました。
問題の記事は1日12日 朝日新聞1面と34面(東京版)です。