チルドレン
2005年12月21日
耐震強度偽造事件で司直の手が入りました。警視庁を中心とする合同捜査本部が、5百人以上を投入し一斉に家宅捜索をしました。家宅捜索がいつ行われるかというのは、常に取材の関心の的です。大体の日を察知して、先回りの取材をしたり、映像を取るため待ち構えたりします。ほぼ、大安に実施されますので、大方の予想は出来ます。昨日も大安でした。以前支局時代に、家宅捜索の日が取材できず、捜索当日に旅行していたという失敗もしました。急遽帰りましたが、近隣の支局に取材をお願いしたという苦い思い出もあります。
捜査員が捜索地に向かってズンズンと歩いていく姿は頼もしいものがあります。不正を暴く正義の味方のような思いになり、「ガンバレ」と声もかけたくなります。あの姿にあこがれて警察や検察庁を目指す人も多いと思います。頑張って疑惑解明をして下さい。
それに比べ政治の世界、国会のほうはどうでしょう。司直の手が入ったからと言って国土交通委員会での証人喚問を中止しました。野党の点数稼ぎになるということで、国対や、自民党幹部の意向でしょう。実際、こういう状態になると与党と野党の駆け引きが前面に出て、正義感を振りかざして「国会でも追及の手を緩めるな。証人喚問しろ」とは、自民党からは言いにくいものです。しかし事は住宅の安全にかかわる、生活上の、構造的な大事件です。原因を解明するのは本来国会の仕事です。誰かが言い出さなくてはいけません。
こんな時、小泉チルドレンは何しているのだろうと、腹立たしく思います。マスコミに騒がれるどうでもいい時だけ顔を出して、こんな大事なときにだんまりでは、何のために、国民が期待をして国会にあげたのか分かりません。確かに政策については最終的には党の方針に従うというのが大切でしょう。しかし今回は政策でなく、正義感の問題です。こんな時こそチルドレンの駄々っ子振りを発揮してもらいたいものです。幹部から「お黙り」と言われて、こんなことにまで口をつぐんでしまう様では、小利口な「チルドレン」で終わってしまいます。
チルドレンの本領発揮を求めまーす。
明朝の辻立ち7時半菊池、8時過ぎ大津、8時半菊陽