選択

2005年12月18日

佐賀も雪でした。特に九州自動車道長崎線の東背振付近は雪が激しかったのですが、行事予定の午前10時までには熊本に着き、会場に到着しました。
民主党が揺れています。前原委員長の路線を巡って、自民党との対立軸が見えないじゃないか、という訳です。
前原委員長は良く知っています。なかなかの好人物です。浮いたうわさも一度ほど聞きました。安全保障委員会でも鋭い質問をされます。日米の関係を重視し、膨張策を続ける中国に対して警戒心を持っておられます。尖閣諸島の問題、中国潜水艦の進入事件の時は、時の防衛庁の甘さを鋭く指摘されていました。それが、今回シーレーンの確保や日米重視の姿勢となって、民主党の路線問題に火をつける結果となったのだと思います。しかしこれは前原さんの持論ですので変更するわけにはいけません。
自民党との対立軸を鮮明にするのなら、アジア路線の重視を打ち出し、特に中国との関係改善を訴えたほうがいいのでしょうが、そこは正直な委員長の判断があると思います。
政党の路線選択というのは難しい。しかし与党だけでなく野党も中国への警戒心を持つというのは、日本全体に中国の情勢を見極めたいという空気がみなぎっているからだと思います。
米中両大国の迫間で日本がどういうスタンスを外交的にって行くか、中国の経済発展が著しいだけにこれまで以上の、選択の難しさが出てくると思います。民主党の路線を巡る混乱は、民主党だけでなく、日本全体が考えなくてはならない路線課題です。