下校教室

2005年12月03日

嫌なニュースが続きます。特に下校途中の小学生を殺害する二件の事件はひどい。このことで、これから下校時はもっと窮屈なものになります。
下校の時間は、子供達にとって貴重な時間です。友達と一緒に帰りながら、学校で話せないこと、家でも話せないことをしゃべります。友達の悪口や、うわさ。また聞き込んで来た情報、様々な社会的会話の時間です。また自然との触れ合いの時間でもあります。蛇がいたりカエルを殺したり、知らない草が食べられるということを知ったり、また川を渡るための方法を編み出したりと、教室では味わえないことを学びます。その中から生命の尊さ、慈しみ、自然との会話を習得します。
30分で帰るのを1時間かかって母に叱られたりしますが、それが大切がだったんです。しかし、今後は送り迎え付きでなくてはならなくなるでしょう。ただ学校という目的地に着きそして、知識を吸収するだけという形になります。
自分達がつくり上げてきた社会ですが、それによってまた一つ、子供達の貴重な時間を奪っていくことになります。
これからのキーワードは安心、安全、信頼だったはずですが、どうも不信、不安、猜疑心の社会に向かっているようです。どうすれば、マイナスを最小限度に、プラスを最大限にしていけるか、みんなで後戻りしたり、進んだりしながら考えていかなくてはならなくなりました。
政治だけの問題ではありません。とても幅広く、奥の深い問題を含んでいます。みんなで真剣に考えよう。