地域社会と農業

2005年11月26日

昨夜、ある地域の幹部会を開催し今後の地域での運動の在り方を話し合いました。全部が農家です。しかも自分で販路を開拓し自分の技術に誇りを持って農業をしている優良農家です。
おのずと、今の農業の現状、農政、農協問題、販路の問題、外国からの輸入問題など農業を取り巻く幅広い話題となりました。その話しを聞いているだけでも大変な勉強になります。
それぞれ、農家の形態はばらばらです。規模も様々です。花を親子三世代でやっている熊本でも有数の農家。自らのブランド米を作って引く手あまたの米作農家。無菌豚を育てている養豚農家、カスミソウ農家。独自の野菜を作っている農家。本当に真剣に農業に取り組んでおられます。
いろいろな話しが出た中で、一番感じたのはその人一人一人の農業への取り組みややり方、規模をいかに大切にしていくかということが大事であるとつくづく感じました。ともすれば、効率経営、大規模農業に走り画一経営体制に走り勝ちですが、それはそれとして量を確保する上から大切なことなんでしょうが、本当の農家を育てる、日本の農業の良さを出すという点から言と、個性を大切にする農業とそれを支援する国と農業団体の姿勢が必要と感じました。平成19年から新しい農業形態の政策が展開されますが、個人の能力や特性を大事にするという基本的な視点を忘れると、無味乾燥な農業になってしまいます。それはその地域社会のあり方と地域の活力に大きく絡んでくる問題です。農業、農協改革が医療改革などの次の課題ですが、地位づくりや人づくりとセットで考えなくてはいけない問題ですし、農水省や農業団体の幹部主導だけでなくこれら、自力で頑張っている農家の意見、将来像をよく聞いて進めるべきだと考えながら帰宅した次第です。