女系天皇

2005年11月25日

昨日皇室典範の見直しを論議している政府の有識者会議が、女性天皇、女系天皇を認める報告書を総理大臣に提出しました。早ければ来年の国会で法制化されそうです。
先日いつも参拝している神社の秋祭りに行ったとき、宮司さんが「最近何も分からない学者が女系天皇を認めようとしている。けしからん。遺伝子は男性によって受け継がれる。日本の天皇制は男系でなくてはいけない。かつての女帝は緊急避難的なものだった」と怒っておられました。
私は愛子様は天皇と認めてもその後は男性がなっていくのだろう、と思っていましたので報告書の内容を見て思い切ったものだなあ、と思っていました。しかし、今後の少子化、安定した天皇制、男女平等などを考えると、有識者会議の内容もうなずける所があります。もし、今後女系が一般化すれば「お嫁に行く」「跡取りは男性」などという言葉や考え方も変わっていくでしょう。いろいろと、論議してもいい問題だと思います。
そこで、いつも私の事務所に来て一家言申されていく人が事務所に来られましたので「女系天皇制をどう思われますか」と聞いてみました。いつも政治、経済、政治家に対して厳しい意見を持っておられる方ですので、何と言われるか興味がありました。その方は70歳。
その人は事もなげに「愛子様が天皇に就かれるのは50年後だろう。そしてその後の天皇となると何十年後になるか分からない。もう私は生きていない。後のものにまかせればいい」と言われました。なるほどそうか。世の中どう変わるかわからない。今、私たちが余り真剣に考えることでもないのかなあ・・。