郵政法案可決

2005年07月05日

 郵政民営化法案の本会議採決に出席して、「賛成」の投票をしました。
あれほど反対と言っていながら、なんで「賛成」なんだ。「信念がない」と言われるかもしれません。決断までをご報告します。
 この2ー3日、「賛成」を求める自民党の幹部の方から盛んに電話があったのは、先の日記でお知らせしました。
 また、一期生の仲の良い議員が「賛成しよう」と言ったことがショックだったことも書きました。
 その後、数多くの議員の方から「賛成して欲しい」という電話を頂きましたが、私は耳を貸しませんでした。しかし、園田博之先生と山崎拓先生から電話があった時から頭を抱えました。
 園田先生は私の後ろ盾です。山崎先生は、自民党ではない私を自民党員並みの扱いにして頂き、陳情などの時に大変お世話になっている派閥の親分でもあります。今、自分が議員としてあるのはこのお二人のお陰と言っても過言ではありません。
 さらに、お二人とも「賛成して欲しい」とは一言も言われませんでした。
「お前がこれから政治活動をするに当たって、大局的に考えた時俺はこう思う」と今後の政治、政局を語られました。お二人とも説得力がありました。
 しかし、郵便局は守っていかなくてはいけません。そこで、口頭ではありますが「地域の郵便局を必ず守ること。貯金を地方から失くさないことを約束して欲しい。」と言いました。「それは3年ごとの見直しや、郵便局の設置義務で必ず守る」と言われました。
 私ごときが約束させて、それで守れるかどうかは疑問ですが、お二人がそこまで郵便局に情熱を持っておられることが分かり、心を動かされました。
 それでも不安になり、早朝福岡の山崎拓先生の自宅まで行き確認をとりました。自宅に行き顔を見ると、もう反対はできないと感じました。
涙がでました。
 園田先生にも会いに行きました。私がお世話になってきた園田先生が頭を下げられました。また涙がでました。

 本会議当日、無所属で当選してきた旧グループ改革のメンバー4人と、あるホテルで朝食をとりました。皆まだ迷っていました。最後は本会議の1時間前、電話で話しました。結論として、「棄権はやめよう。どっちかにしよう。」と決めました。
 私は、園田、山崎両先生のお顔が忘れられず、そして口頭ではあるものの、郵便局を守る約束を約束してくれたことで「賛成する」と言いました。1人が「俺も坂本と一緒にいく」と言いました。そして2人が「亀井静香先生についていく。反対する。」と言いました。みんな苦渋の選択でした。
 
 これまで「反対」に期待をかけて来た方々には、大変申し訳ないと思っています。
しかし、もっと便利な、そして働きがいのある郵便局に必ずして参ります。皆様を裏切ったりはいたしません。これからが働きどころだと思っています。
 より良い地方と国を造るために全力を尽くします。皆様のご理解をいただきと思います。