自分より人
2005年06月09日
昨夜は自民党の大物政治家、亀井静香先生と一期生の懇談会がありました。志帥会(亀井派)の若手議員が企画したもので、一期生15人ほどが集まり、杯をあげながら亀井先生の話を聞きました。
自民党、それぞれの派閥がありますがオーナー会長は山崎拓先生と亀井静香先生だけです。派閥を譲り受けた派閥の会長と、自ら派閥をつくりあげたオーナー会長は自ずと考え方も迫力も違います。山崎会長の山崎派も会長のためにと一致団結していますし、ここ一番の迫力は震え上がるものを皆感じています。亀井先生にもそのような関心をもって参加しました。
先生が自ら歩いて来た道を振り返りながら独自の亀井理論を展開され、意気投合した一期生は数多くいました。その中で私が一番印象に残ったのは、
「君たちにはいまから色々なポストが回ってくるだろうが、出来る限り自分ではなくて人に回しなさい。私は大臣になったのも党の要職に就き出したのも、同期生では一番最後だった。全部彼にやらせてくれと言ってきた。ポストなんてものはあわてる必要はないんだ。」
猪突猛進型の覇権型政治家と思っていましたが、実像はかなり違いました。そういえば郷土の政治家 故坂田道太先生も文部大臣や防衛庁長官、衆議院議長を勤められましたが、「自分より人を先に」と常に言っておられました。ポスト争いに明け暮れる政界ですが、やはり「信念」と「懐の深さ」「人への思いやり」は基本中の基本であると感じました。