今の政治の転換点になるのか

2007年10月31日

 自民・民主両党の対立で国会が停滞していたため、先週の木曜日の夜に熊本に帰り、昨日の火曜日の午後に上京しました。久々の東京です。
 上京と同時に福田総理と民主党小沢代表の党首会談が開かれました。密室で行われたため、大連立や話し合い解散、などの情報がとんでいますが、私はそれよりもうこれ以上自民・民主でいがみ合っていたら国が動かなくなるという、危機感から双方が意を決したと思います。来年の税制をどうするか、もしそれも決まらなければ国民の生活が出来なくなります。会談は良いことと思います。
 なぜ、小沢代表が安倍総理のときは拒否して今回は承諾したか。それは政治家の格を考えたからではないでしょうか。旧田中派を仕切り、百戦錬磨で修羅場をくぐりぬけてきた小沢代表からすると、安倍総理は政治家としては格下、「同等に扱わないで欲しい」くらいの気持ちだったのではないでしょうか。それと放っておけば、いずれ安倍政権は崩壊する、と読んでいたと思います。そこに行くと福田総理は、小沢流に言えば、「自分より格下には違いないけれど、安倍さんよりはマシ。そして放っておいてもこの政権は崩壊しない」と思われたんでしょう。だから話し合いに乗ったと思います。
 何が話し合われたか。一気に解散の話まで持っていくはずがありません。もちろん大連立の話も出なかったでしょう。まずはこう着した今の政治をどう動かすか、その入り口の話だったと思います。
 だから明後日の二回目の会談が大切です。ここで政治を動かすための、具体論が出てくる可能性があります。解散か、連立か、はたまたそのほかの方法か。色々な案が浮上するはずです。今日は次の会談に向け両党のごく少数の知恵者たちが、総理、代表と話し合っているはずです。
 薩長連合、大政奉還、江戸城の無血開城、大政翼賛会、保守合同による自民党誕生、自社さ政権誕生。日本の政治はお互いが死ぬまで戦いません。どこかで合意が成立して連携して次の時代へ進んできました。果たして今回どんな妙案が出てくるのか。政治的歴史の転換点かもしれません。
 私は、今夜会合がありますので今日熊本に帰ります。明日の朝一便でまた上京です。そしてあさってまた熊本。私のほうも気が抜けません。