前向きな高齢者たち

2007年05月11日

 阿蘇のある地域の高齢者のグループ。年に何回かパークゴルフというスポーツ大会に招待してくれます。普通のゴルフを高齢者用にしたようなスポーツです。ゴルフ場も自分たちで山を切り開いて造られました。なかなか行動的なグループです。
 ゴルフの後は、自らの地域が管理する温泉に入った後、いつもそうですが、自分たちが山から採ってきた料理をふるまってくれます。ウド、タラノメ、フキノトウ、タケノコ、手作り豆腐、自家製のアゲなど山菜ものばかり。私はこのようなものが大好きなのでついつい長居をして、一緒にお酒も飲んでしまします。年齢は、70代から80代までさまざまですが、お酒も飲まれ元気がいい。
 高齢者の方もタイプがいくつかあり、このように愚痴を言わずに黙々と何事にも団結力を持ってやられる方々と、常に口うるさい方などさまざまです。今日はこのパークゴルフ大会に参加させてもらいました。皆さん上手でとてもかないません。いつものように終了後は、山菜で一杯。今日のメインはウドとミョウガ。昨日山に採りに行かれたそうで、さまざまな料理方法で味わらせてくれました。
 このように何事も自分たちでやられる高齢者の方々が理想ですが、このような方々は高齢社会の対応に余り意見を言われません。それだけに懇親会の席で、時折出てくる政治への不満はその意味が重たいものがあります。
 教育再生会議の提言は結局、中止になったようですが、子育てに関して「子守唄の励行」「母乳で育てなさい」「食事中はテレビを消しましょう」など、ということでしたがもし提言されていたら、国民の笑いものです。いつも前向きに行動されている今日のような高齢者に聞いたら当たり前のことをこのように大々的に、しかも膨大な税金を使ってなんとレベルの低い、と一笑にふされそうです。何かしら底の浅い政治になりつつあるようで、心配でなりません。