この後何が起きる
2007年05月06日
・・国会議員時代の仲間は連休中はみんな帰省中。何人かに電話をして最近の状況を聞いてみました。さすがに現職組みは政界の情報量が豊富です。安倍さんのこと、世論調査のこと、参議院選挙のことなどかなりの分析が行われているようです。そして連休の後に何が起きてくるのか、また参議院選挙後にどうなるのか、政治家の情報収集量は半端ではありません。しかし、あまり決め付けてしまうと危険。情報に基づく予測はあくまで予測。どんな選択肢になろうと対応できる準備が大切です。
・・そんなことを考えながら、今日は一日食事も取らないで読書、さらにこれから起きるさまざまな政局を連想しながらすごしています。
・・郵政民営化造反組みで先の衆議院選挙で落選した何人かに電話してみましたが、こちらは参議院選挙への出馬準備で忙しそう。しかし、状況は決して良い、という訳でもなさそうです。やはり苦しくても己が進む道を変えないこと、と改めて思いました。
・・世論というのは恐ろしい。しかしあまり世論に惑わされてもいけない。世論も参考にしながら自らの道をいかに進んでいくか、難しいところです。
・・映画「クイーン」は英国のダイアナ元皇太子妃の死去を巡って悩む英国王室、とりわけエリザベス女王の葛藤を描いたものでした。
・・世界のスキャンダルの標的とされ面白おかしく書きたてられていたダイアナ妃が事故死を堺に「かわいそうな女性」「英国王室に挑んだ庶民的女性」「世界の知己愛すべきプリンセスだった」と悲劇のヒロインとして報道が一変します。世論も同情を禁じえません。
・・エリザベス女王は離婚した過去の女性で、すでに王室とは関係ないとして、声明も出しません。しかし、世論はそれを許しません。世論に敏感な政治家トニー・ブレア首相は女王に宮殿に帰り声明を出すことを進めます。
・・王室としての誇りと筋道、片方でそんな冷たい王室の対応ならもう王室は要らない、との世論が25パーセントにもなる中で、悩み抜いた女王は、首相の進言を受け入れます。それは女王としてまたいずれ国王になる人物の祖母として。
・・世論はいったんあふれ出したら手がつけられない。しかし人間の気持ちの表れでもあります。迎合してもいけない、筋論だけでもいけない。難しいところです。
・・エリザベス女王は当初、王室としてとくに声明を出すこともない、としていましたが、これが本来は正しいと思います。1000年の王室としての権威と誇り、そして国民の女王として考えるなら、私人になったダイアナ元妃に肩入れする必要はありません。しかしそこに政治が絡んでくるんですね。
・・史実であるだけに先に見た「バベル」より面白かった。
明朝の辻立ち7時20分菊陽武蔵丘北、7時50分石坂交差点、8時10分菊陽役場北。