経済対策を済ました後解散を

2008年09月19日

 太田農林水産大臣が辞任しました。農林水産大臣というのは鬼門のようですが、事故米がこれだけの事件に発展したら仕方ないかもしれません。また大臣のこれまでの発言はやはり耳を疑います。「消費者がやかましいから」や「あまりじたばた騒いでいない」などというのはやはり庶民の気持ちを逆なでするもの。私たちだって何であんな言葉がでるのだろう、と思います。ずうっと、経済的に恵まれ、また学者として歩いてこられたから、理屈ではとおると思っておられるのかもしれません。
 今の自民党に反発が強くなっていますが、これは官僚と政治家の馴れ合い的なところを批判している部分が多い。しかし、官僚の見解は良く聞いていると筋は通っていて間違いではない。しかし国民の感情を何となく逆なでする。その辺の感覚、感性が現場に根を下ろしていない人には分かりません。自民党総裁候補に現場の苦労が体でわかっている人がいるかなあ。
 いよいよ明日は総裁候補5人が熊本に来ます。じっくり聞いてもうそろそろ決めたいと思います。しかし、各地を回っていると「補正予算で経済対策くらいちゃんとやってから解散しろよな」と言う声が多い。野党のかく乱戦術に振り回されるかもしれないけれど、経済対策はちゃんと成立させてからやるのが政治の使命、現場を知っているものの感覚と思うんですが。