もう一度あり方を見直したい
2008年08月14日
オリンピックはテレビ局の演出過剰なので出来るだけ平静を装って、と思っていましたがメダルが取れたり、後一歩だったりするとやはり熱くなってしまいます。選手にとってのこの4年間の生き方、考え方が伝わってきてやはり、ドラマになるなあ、と思い知らされます。私たち議員も本来は4年に一度の選挙。オリンピックに挑む選手と同じくらいの努力と苦労をしなくてはいけないことを思い知らされます。
初盆回りがやっと終わりました。3区全体。7月盆もありますので阿蘇、菊池、山鹿・植木地域7月、8月と150軒ほど回ったでしょうか。それぞれに人生を終えた人のドラマを偲んだところです。
最後は高校の同級生で今年の1月に亡くなった同僚の家に、同級生たちと待ち合わせをしてお参りに行きました。昨年の7月にドックで検診をしながら、9月に癌が見つかり、即手術、術後も経過順調で12月の末に同級生が見舞いに言った時には元気で、病院内の自動販売機にジュースを買いに行っていた、と言います。しかし年末に急変して、年明けてすぐ帰らぬ人となりました。奥さんも「あと二ヶ月しかもたない、と先生から言われていたが、あんなに早く容態が変わるとは」と言っておられました。癌は恐ろしい。しかし二人の子どもさんが立派に成長され、将来を嘱望される技術者として医療人として働いておられるのが何よりでした。
石油高騰に端を発して、様々なものが値上がりし生活を圧迫しています。国民の皆さんの不満も大変なものです。何とか手を打っていかなくてはなりません。当面は今、自民党が考えているように、財政出動をして景気を回復させること、が大切と考えます。財政再建も大切ですが「角を矯(た)めて牛を殺す」類になっては何にもなりません。今の国民の生活がまず大切です。
同時に日本の在り方、生き方を変えていく必要があります。大量生産、大量消費、大量廃棄。そして原材料の輸入に頼って加工していくというスタイル。これらは今の時点では限界です。国内の資源を活用して、必要なものを必要な量だけつくる。農林業の持つ役割をもっと国の姿勢として明確にさせながら、一方で高い技術の製品開発には力を入れ科学技術立国としての進路ははずさないようにする。そしてなにより、もっと落ち着きをもって国や社会を運営していけるようにしていきたい。
お盆で回りながら懸命に生きてきた故人たちを思いながら国のあり方、生活のあり方をもう一度見直すべき、と感じました。