漁業者の苦労が分かる決起大会
2008年07月15日
久々に東京に出てきました。今、原油高騰であらゆる産業が苦境に陥っていますが、特に漁業者は船を出せば赤字になるということで、全国の20万隻の漁船を一斉休業させて、15日の午前11時に全漁船が抗議と救いを求める汽笛を鳴らし、同時に日比谷公園で決起大会をするというかつてない大掛かりな行動があったためです。
私の選挙区は海がない選挙区ですが、私自身は母親が天草の牛深ですし、生まれも牛深、さらに昭和54年から3年間は新聞社の牛深市局長として働きましたので、漁業には特に関心があります。当時は全国の水揚げ量が1000万トンの時。国内漁業にもまだ元気がありました。しかし、今は輸入に押され水揚げも減少して当時の半分の水揚げで、活気がありません。加えてこの原油の高騰。経営できないのが当たり前です。漁民の方の苦労が分かります。
しかし、当時から将来の漁業の危機は叫ばれていました。燃料を使って遠洋、近海に漁を求めるより、もっと沿岸の魚や漁業資源を大切にしようと呼びかけられていました。しかし、現実の生活となると資本を入れて、漁船を大きくして漁の水揚げを少しでも多くする、と言う選択になってしまいます。大規模化しなくては置いてきぼりを食ってしまう。結果は今日のようになりました。難しいものです。
久々に必死さがあふれる大会を見ました。一つ一つの言葉に「ウォーッ」と言ううねりが響きました。漁民の迫力です。自民党は必ず燃油対策に手を打つでしょう。しかし、漁業ばかりではありません。運輸業界、農林業など全ては青息吐息です。世界の経済をどこかがゆがめている。産油国やアメリカのファンドが恨めしい。