止まらぬ自民党離れ

2008年05月13日

 先日いつも行く幼馴染の散髪屋さんで、少なくなった髪を切りながらその友人が「哲志君今度選挙があったら、選挙区はあんたの名前を書くけど、比例区では自民党と書かんけんね」と言われました。
 上京して派閥の飲み会でそれを話したら、同じようなことをみんなも選挙区で経験して来ていました。「自民党離れが激しい。このままではどうしようもない」とみんなが口をそろえます。だからと言って民主党支持でもない、と言うのがみんなの一致した受け取り方です。
 原因は何か。「後期高齢者保険」「暫定税率の復活」「年金のずさんさ」など個別には色々挙げられますが、どうもそんな政策の不備や過ちだけの問題でもなさそうです。もっと奥深い、構造的なものがあります。
 農業団体、福祉団体、商工団体、また一般の自民党支持者は自民党との信頼関係と契約関係で、自民党を支持していれば、少なくとも他の政党よりも良い、と言う評価の基でこれまで政治が進んできました。しかしその信頼が全く崩れざるを得ない、と言う現実が今広がっています。全ての生活者が行き場を失い、将来画の夢ももてなくなっていること、それに自民党が答えられないでいること、が最大の原因です。
 逆に自民党を支持して「勝ち組」になっているのはどこか。やはり自動車や半導体メーカー、家電製品メーカーなど大企業です。世界的競争に生き残るためにはどうしても大企業の業績アップと技術進化は必要です。しかしそのことで自民党を基礎から支えていた、中小零細業者を失ってしまえば、何にもなりません。
 今行き詰まりを見せているこれらの業種に、将来への設計図が見えるようにしてやることが求められます。そのためには真の構造改革と政策の練り直しが必要です。 商工業、農林水産業、医療介護・年金、教育全てに一から出直しが求められています。政策づくりに専念します。