三分の二の再議決
2008年04月30日
今日は衆議院でガソリンの暫定税率に関する再議決を行いました。ガソリンや軽油等にかかっていた暫定税率は、民主党の審議拒否で暫定税率が切れて、安くなっていました。しかし国の予算や都道府県、市町村の今年度予算は暫定税の収入を基に組み立てられていますので、国や自治体の運営が出来ません。このため今年一年は暫定税率を継続させて欲しいということでの、衆議院での三分の二による再議決です。
本来なら法案は参議院に回っていますので、参議院で審議をしてイエスかノーかの結論を出すのが政治ですが、民主党が審議して来ませんでしたのでこのようなことになりました。
税金は安いほうがいい。特にこれだけ原油が高騰すればガソリン、軽油は少しでも安いほうが言いに決まっています。しかし、背に腹は変えられない。国や自治体が倒れてしまえば元の木阿弥です。
ただこの間、暫定税率の本来の姿について問題提起をしたのは民主党です。これまで当たり前のように暫定税率を三十年も続けてきたのは、官僚の巧みな政治操作です。またガソリンなどの車関係予算を道路にしか使えないという、道路特定財源も時代に合わなくなってきました。
これから約半年かけて、この道路特定財源を一般財源にした場合に何に使うか、また来年の暫定税率をどうするか、を考えていかなくてはなりません。時代の節目です。ここまで改革をしてきたのは民主党に参議院の多数を与えた国民の力と思います。その世論を大切にしながら、本当に国民のために遣う税金にしていかなくてはいけない作業が秋口まで続きます。
本当はこれからが難しい。官僚は大変な抵抗をしてくるでしょう。しかし、目線は国民の生活。このことを忘れてはいけない、と今日の採決に参加しながら感じました。