混合文化

2007年02月19日

 「陸上自衛隊西部方面音楽祭り」という催しに行ってきました。陸上自衛隊の西部方面の隊員の方々が実施する音楽祭です。さすが日ごろ鍛えられ練習もされていますので聴衆を飽きさせない素晴らしい音楽ばかりでした。
 吹奏楽はもちろん、和太鼓、沖縄のエイサー、さらに琴や横笛、男声合唱、女性のソロなどさまざまなジャンルの出し物がありました。
 それを聴きながら「日本はやはりさまざまな文化が最終的に行き着く国。そこで融合する国である」と思いました。和太鼓とエイサーの競演、更に吹奏楽が加わっての音楽、バイオリンなどがなかっただけで、世界の各地から取り寄せた楽器や音楽のいいところを、アレンジして聞かせてくれました。
 以前、ソフトバンクのオーナー孫正義社長の講演を聞いたことがあります。孫社長はもともと祖先は中国です。政争に破れ朝鮮半島に流され、そこで長く生活していましたが、そこでも追われ日本に来たそうです。代々にわたって中国、朝鮮半島、そして日本。もう日本より東に行く所はない。ここで腰を落ち着けないとどうしようもない世界。だから日本は「和を持って貴しとなす、の精神でみんなが折り合いをつけて生きている。文化も終着点が日本である。だからさまざまな文化がある。決して不思議なことではない」と言われました。
 まさにそうです。しかも文化も、技術も、それを吸収して、自分のものにする能力が日本人にはあります。それでいい。キリストの誕生日にクリスマスパティーをして、お寺の除夜の鐘を聴いて、神社に初詣に行くことはまさに日本しか出来ない消化能力ではないでしょうか。
 それを日本とはこういうものだ、日本の文化はこうだ、と一途に決め込む時に日本の歴史は間違います。柔軟に懐深く、そして知的に考え応用力を持って行く時に世界でも珍しい多様でキメ細かな文化を創造する世界が誕生するのです。
 明朝の辻立ち7時20分西合志、8時合志。