よくぞ言った福田総理
2008年03月28日
福田総理に拍手を送りたい。昨日の緊急記者会見は総理としての責任感と、事態を何とか打開しなければ国民に政治が見放される、という悲壮感がみなぎっていました。
自民党の勉強会に出席していた時に、午後4時から総理の緊急記者会見がある、と聞かされました。私は「暫定税率は混乱を避けるために維持しなければならない。このため野党が3月31日まで何もしないで期限切れとなり、4月1日から暫定税率廃止となっても憲法の60日規定を使い、4月末には衆議院で3分の2の賛成を得てまた復活させる。国民の皆さんにはご迷惑をおかけするが、混乱を最小限度にとどめるためと将来の日本の道路行政のためである。何とかご理解をいただきたい。道路特定財源の一般財源化については今後その方向で進めていく」という内容の会見だろう、と思っていました。
ところが内容はそれをはるかに踏み込んだものでした。①平成21年度から道路財源の一般財源化②暫定税率は環境問題などを踏まえて検討(多分環境税に衣替えして環境整備に使うということでしょう)③道路整備10ヵ年59兆円の投資は5年に短縮して、その後新たに策定ーというものでした。
道路族の方々が聞けば目をむくような内容です。しかし私はこれでいいと思います。民主党の意見を大幅に取り入れました。道路特定財源の一般財源化は時代の流れです。しかも国民の皆さんに向かって、明確なるメッセージとして発信されました(ひょっとして私の昨日の意見が届いたのだろうか)。
これで良いんです。あとは31日までに民主党がどう判断してくるか。これでも尚福田総理の提案に反対と言って国会審議を拒否するなら、国民のことを考える政党ではありません。その時はもう一回、福田総理は国民に向かって会見し「民主党が乗ってこない。責任ある日本の総理として今後一時的に暫定税率が下がっても、再び元に戻す。理解をしていただきたい。そして自分が提案した事は今後一年かけて検討し実施していく」と言えばいいんです。
やっと闘う政治になってきました。政党政治というのはお互い匕首(あいくち)を突きつけてギリギリの所で勝負するもの。「こうこなくっちゃ」と今思っています。