そのまんま東さん

2007年01月27日

 土曜日、朝のテレビにはそのまんま東さん、東国原宮崎県知事が各局に出演されていました。まさに時の人です。宮崎県の官製談合事件の後の知事、その行政能力にはいちまつの不安を抱きながら、結構期待している県民も多いのではないのでしょうか。
 もし私が宮崎県人だったら、やはりそのまんま東さんに投票したでしょう。永年続く政争、そして官僚出身による談合事件と金品のやりとり。もう県民はうんざりです。「県政とは何だ」とみんなが思うはずです。
  行政マンや議会人が首長になることが、プロのように思われがちですが、政治にプロはいません。行政マンは法律の範囲内で決まりごとをやってきただけ。議員は有権者の要望を聞いてそれを実現させるべく動いて来ただけです。肝心なのは行政マンだったら住民の要望を受けて、法律の範囲でやるけれどそれが常識と照らし合わせておかしくないか、という疑問をどれだけ持ってきたか、が大切です。その疑問が行政マンとしては限界があるので政治に出る、というのだったら納得します。
 議会人だったら、皆さんの要望を聞きながら、根本的に法律や政策を修正する部分にどれだけ気づいていたか、が大切です。
 だから法律通りにやることを行政マンの仕事と、何の抵抗もなく感じていた人は政治家としては素人です。議員も住民の方々の要望をゴリ押しすることだけに力を注ぎ、要望の裏に隠れている本質的問題を考えていなかったら、政治に関しては「素人」と同じです。
 東国原知事には自信を持ってやってもらいたい。何も素人ではない。飲み込みさえ早ければきっと知事職は立派に勤まります。しっかり勉強して頑張って欲しい。
 かつてのタレント知事とは一味違う所を見せて欲しいと思います。