やはりライフスタイル

2008年02月19日

 自民党の「畜産酪農部会」が連日行われています。連日出席させていただいています。とうもろこしの高騰、小麦の値上がり、原油高などこれらのあおりを一身に受けているのが畜産と酪農です。
 配合飼料を食べさせなくては、肉用牛ではいわゆる刺しが入らないし、乳牛では乳量が確保できません。その配合飼料に配合されているのがとうもろこしであり小麦から派生するフスマなどだからです。
 乳価の低迷、肉用牛生産のコストアップで畜酪農家は構造的に赤字になるようになってしまいました。それをどうするか、農家をどう救済するか、の論議が続きます。
 酪農家がつぶれると米麦などを作っている耕種農家も困ります。減反された水田を活用しているのが酪農家だからです。ですから酪農、畜産の崩壊は農村の崩壊、地域共同体の崩壊、地域社会の混乱につながります。かなりの予算をつぎ込んででも緊急対策が必要です。しかし一方で今のような農業のあり方、社会のあり方も見直していかなくてはなりません。
 今回の中国産餃子の事件をきっかけに、食のあり方、社会のあり方、生活スタイルをもう一度考え直さなくてはなりません。これがただ昔に戻る、あるいは精神主義になってしまってはいけませんが、無駄をなくす、健康と健全性をもう一度考えることは大切です。
 飽食の改善、外食に対しての考えかたを話し合うべきです。また健康を考えるならひたすらうまい米を目指すのではなく、玄米食や五分づき、七分づき、雑穀米の普及を図るべきです。牛乳もただ脂肪分が多いのが美味しい牛乳ではない、刺しが入っているステーキが果たしてどれほどのものか、コンビ二は確かに便利だけれどやはり夜は社会の活動を原則的に中断する、それが健全さではないか。衣食住にわたって日本という国に最も適して、それでいて国際競争に負けないそんな特色ある国家や社会がどういうものかを考える時期です。
 外食産業業界、コンビニ業界、輸入業者、住宅産業などそれぞれが根を張っている日本ですので、ライフスタイルの改善を主張すると、色々な所に弊害も出てきて政治的には困難に直面すると思いますが、それでもこの問題は最も大切なテーマです。
 どこへ行く日本、の感がありますが大事な岐路に立っている、と農業食糧問題の論議に参加しながらつくづく考えさせられます。