幼いなあ橋下知事

2008年02月12日

 大阪の橋下知事(はしもとちじ)がNHKに怒ってらっしゃいます。「職員の行動が無礼である」「出演番組に出るのに、時間的に間に合わない、と言ってあったのに急いでスタジオに駆けつけたら30分遅刻して来られました、とアナウンサーが言った。これだけ前もって言っていたのに失礼」「もう二度とNHKの番組には出ない」と言うわけです。
 自分はマスコミのお陰でスター弁護士になり、知事になったのに知事になったとたんこの言動は解せません。公人である以上は謙虚でなくてはならないのに知事になったとたん、権力者の姿に変身されたのでしょうか。
 そもそもマスコミは人のご機嫌など取りません。いつも威張っているのが記者たちです。それは権力におもねりへつらはない。事実だけを丹念に追求していくのがマスコミの仕事で、それ以外のことに気を使わないからです。まさに猟犬でなくてはならないのです。
 そのくらいのことがこの知事には分からないのだろうか、と今後の大阪府の政治に不安を抱かせます。マスコミに対して怒るのは、事実と違うことを書かれたり、放映されたりした時だけです。このときは厳重に抗議をして必要とあらば裁判も覚悟しなくてはいけません。その点橋下知事は分かってらっしゃらないなあ。
 権力者は常に謙虚でなくてはならないし、皆さんに感謝しなくてはならない。そして志はその中にしっかりとしまっていればいい、と考えます。