地方議会

2007年01月25日

 昨日は初めて県議会議員の方との合同の政治報告会をやりました。県議は堤泰宏先生。場所は阿蘇地方。
 やってみてお互いの共通した使命と役割の違いを改めてみんなが認識できた、というのが収穫でした。国政への復帰を目指す私と、県議会議員選挙を控えた堤先生では当然訴えることが違います。それぞれに立場の違いがあり、役割分担があります。しかし、底辺では一致しています。国政、地方政治はある面では対立します。中央集権か、分権かの様に。しかし、私は分権推進者ですので地方議員の立場は十分に分かっているつもりです。堤先生は頭脳明晰で政策力抜群の方ですので、お互いの立場はよく理解しあえます。 
 しかしそんなことを差し引いて一般的に、地方議会と国会の格差がありすぎます。国会に行って初めてその格差が分かりました。まずやはり国会議員は国政を担うという志を持って出てきています。使命感、能力の高さはやはりあります。さらに情報力の差です。中央の官僚が世界の動きを調べながら、最新の情報を次々に流してくれます。官僚が勉強をさせるんです。「そのくらいは知っててもらわなくては困る」という訳です。それを汲み取り、理解する努力も大変です。そして勉強時間の差です。朝8時から、夜の部までほとんど勉強会の連続です。「もっと早くこんなに勉強していたら」と思ったほどです。
 それを考えると、地方分権が叫ばれて久しい現在、それを実現させるためには、地方議会の政策能力と理念を高めることが求められます。情報力は自ずと差が出てきますので、自ら進んで、収集する努力が欠かせません。そして、常に違う立場の方と勉強会をすること。地方議員同士でやることも大切ですが、どうしても「慰めあい」になってしまいます。
 国会も権力闘争のルツボですが、地方議会もそれに輪をかけて激しいものがあります。与党野党、議長争い。舞台が狭いだけに直接的です。町が真っ二つにになっている例は事欠きません。地方分権の重要なカギは地方議会が握っています。議会の政策策定能力の向上、がこれからの課題ではないでしょうか。
 明朝の辻立ち7時30分山鹿、8時鹿本。