コメディカル

2007年01月18日

医療制度改革によって最近医療現場からの不満の声をよく聞きます。昨日も介護支援専門委員、いわゆるケアマネージャーの方と夜遅くまで話をして現場の悩みなどを聞きました。
 ケアマネジャーは介護が必要な方のケアプランを作成する方々です。国家試験が導入されて数年ですが試験は難しく、資格を取るのも最近特に大変なようです。プランを作成するとき最終的には医師の意見が必要となります。しかし医師は患者さんに対しては責任を持って診ているし医師としての処方箋ももたれている。そこにケアマネージャがプランを作っていくとき、時折意見の違いやコミュニケーション不足で苦労することもあると言います。もちろんケアマネージャー側の配慮の足りなさなどもあり、もっと研鑽が必要とも言っておられました。
 医療、介護、福祉はそれぞれ結びついています。そして医師を頂点としてさまざまな職業の方が周囲におられます。薬剤師、看護師、療法士、介護福祉士、放射線技師、臨床検査技師そしてケアマネージャーなどをはじめ、その裾野は広いものがあります。この分野を「コ・メディカル」と言うそうです。「コ」は「co」。コーポレーションとかコラボレーションなどのように、協同とか一体化とか言う意味なのでしょう。まさに医療・福祉・介護チームです。
 しかし医療制度改革が行われ、増大する医療費節減のために厳しい基準になってくると、どうしてもそのしわ寄せは現場に来ます。医師も厳しいけれどコメディカル分野も色々な面で厳しくなり、それが不満や混乱となって現れている面もあるようです。しかも医療に関するさまざまな権限が地方に下ろされてきていますので、整理していくのに大変であり、暫く時間もかかるようです。
 医療費の歳出削減は必要。しかし、働く現場を無視した数字による圧縮は混乱と不満をもたらすだけでもあります。医師のコメディカルへの指導力、コメディカルの研鑽と発言力の拡大。そして何より患者中心の医療・福祉・介護。医療分野もこれからが本当の改革期に入るようです。
 今日から県外に行きます。20日まで。県外での講演会、県人会、同窓会のためです。明日の辻立ちはお休みします。明日の日記もお休み。