有権者の意識
2006年11月13日
福島県知事選挙と熊本市長選挙が昨日行われ、同じような結果が出ました。不思議なものです。選挙結果はいつも全国ほぼ同じような結果が出ます。それだけ日本は同質性、そしてマスコミの影響がいかに強いかだと思います。
昨日は自民・公明の共闘チームがいずれも惨敗しました。
福島県知事選挙は実情があまり分かりませんが、熊本市長選挙は分かります。多分福島県も熊本市長選挙と同じ理由でその結果だと思います。
熊本市長選挙はマスコミは対抗馬の知名度不足を揚げていましたが、私は攻める自公に大義名分がなかったからこの結果になったと思います。幸山市長は前回、行政と議会の癒着の是正、行政改革の推進を前面に出して当選されました。この四年間、その公約通りのことをされてきました。結果としてそれが議会との衝突となり、議案が否決されることも度々ありましたが、それは公約実行の結果です。
また市立産院の廃止や、お年寄りの無料交通費「さくらカード」の撤廃、などを提案されましたがこれは行政改革の一環で、公約実現に向けた行政です。
これに対して自民党、公明党、共産党は「議会との関係がうまくいっていない」「政令都市に向けた動きに失敗した」「福祉切捨ての弱いものいじめ」と非難して、候補者を擁立しました。
しかし、考えてみると議会が自分たちで議案を否決して、議会とうまくいっていない、市政の停滞である、というのは自分たちで火をつけておいてそれを市長のせいにするマッチポンプでもあります。福祉切捨ての弱いものいじめというのも、普通の市民がこれだけ生活に苦しんでいるのに、弱いものは誰か、ということになります。いかに高齢者といえど、交通費の一部くらいは自分で払わなくっちゃ、という感情が普通の市民感覚ではないでしょうか。市立産院にしてもその役割を、市民病院に移行させるのは、時代の流れのように感じます。
幸山市長は意識しなかったでしょが、今回の総選挙、小泉さんの「改革派対抵抗勢力」の図式そのままになりました。議会の一部や政党の一部が完全に抵抗勢力となりました。結果は当たり前、市民の判断は正常、といえると思います。
それにしても教えられることがいくつもありました。有権者の方はバランスをちゃんと、いつも考えておられる、ということ。これはアメリカで民主党がブッシュ大統領の共和党に勝ったことからも分かります。勝ち過ぎれば引き戻す。与党一色になれば野党を参入させる。人間の感覚は世界共通です。
そして自らの道筋や公約を曲げないこと。いろんな批判があっても幸山市長は一筋に進んだことが二期目を託す原因になったと思います。
私の場合も、何故この衆議院三区で出馬するのか、その大儀を更にはっきりさせて進んでいきます。
マラソン5キロは至極順調でした。ふくらはぎの痛みも出ず、快適に走れました。ただしタイムは昨年より1分以上遅い。それでも走るということは快感です。
明朝の辻立ち7時20分西合志、8時合志。