本当の植樹祭

2006年11月06日

 朝起きて新聞を取りに行ったら地面が濡れていました。夜のうちに雨が降ったようです。お湿り程度ですが農家にとっては恵みのお湿りと思います。出来るならもっと連続して降って欲しいところです。
 先日樹木の苗を生産している私の後援会の幹部の方に「雨が降らないから大変でしょう」と言いましたら「竜門ダム様様です。圃場に水が来て全く心配要りません」と意外な言葉が返ってきました。菊池の上流部にあるダムが竜門ダム。そこからの送水のお陰で本来なら飢饉の年ですが、今年は救われているそうです。県南の球磨人吉地方では、川辺川ダムの建設反対運動で、建設がストップしていますがその方が言われるには「大声でダムの効用を説きたい」ということでした。
 その竜門ダムの周囲であった植樹祭に昨日女房と出かけました。運動着姿でスコップと軍手を持って。一人500円で何本でも植えられます。そしてプレートを渡されますので、それに願いを書いてぶら下げておくものです。
 コナラ、ヤマザクラ、カエデ、ヤマボウシ、ともう一つ名前は忘れましたが5種類の樹木の中から一つを選んで自分たちで、指定された場所に植樹するものです。二人で穴を掘って植え、倒れないように補助の棒を立て、肥料を上に載せます。
 簡単に思っていたんですが、現場は急斜面、おまけに石が多くなかなか掘れません。10分もスコップを持って格闘していると、腰が痛くてたまらなくなりました。慣れないからか、体力が落ちているのか。それでも何とか二人で場所を変えながら5本の樹木を植えました。
 5枚のプレートには子供三人のそれぞれの名前と願い、孫への思い、そして私達夫婦の名前を書きました。どれだけ年を重ねてもやはり願いは子供や家族のことに尽きる、と改めて家族の思いの深さを感じました。
 終了すると、下流の漁協からアサリの貝汁のサービス。うまかったですねー。森と海は家族関係ということで漁協の方々も来られていました。知人も多く気持ちよい植樹祭でした。今までは背広を着て、来賓の挨拶をして帰っていました。この日も背広組みの議員さんたちが来られてやがて帰っていかれました。しかしそれでは何にもならない。、これが本当の植樹祭と改めて、皆さんと一緒に行動することの大切さを痛感しました。
 明朝の辻立ち7時20分西合志、8時合志交差点。