やはり変、農産物の輸出

2006年10月06日

 先に農産物の輸出を農政の柱にするのはおかしい。それが本当の農政だろうか、という日記を書きましたら、かなりの反応がありました。メールや電話も含めて「その通りだ」というものばかりでした。しかも農家からの意見が多くありました。それだけ、農家は厳しい状況にさらされているのに、目先を変えて希望を与えるようなことばかり言うな、という気持ちなのだと思います。
 国会議員の方にも聞いてみましたが、農政に詳しい方ほど懐疑的でした。それより日本の米輸出促進とその他の日本の農産物を東南アジアに輸出するために、タイだったでしょうか、農産物のデモンストレーションをするアンテナショップを三千万円かけて建設したけど、売り上げは今のところ数十万円と聞く、あれなどはどうなっているんだろう、といわれる国会議員の方もおられました。
 来年度は特に農産物の輸出促進のための予算が増大すると思いますが、その費用対効果がどうなのか、厳しく監視していく必要があると思います。この種のものは数字の上でごまかしがしやすい。そして新規の挑戦と言うことで反論がしにくい事業です。農水省も財務省の農政担当主計官もプロだからその辺のところは分かっておられるでしょうが、予算獲得のための目新しさ、ということで査定が甘くなる可能性十分です。私はこのような「商」の分野に国が直接予算をつけて良いもんだろうか、とも思っているのです。
 もっと現場に即した本格農政を展開したいものです。どうすればいいのか、いずれ私も私見を述べさせてもらいます。