マイナンバーカード法案の審議始まる
2023年04月18日
私が筆頭理事を務める「地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会」(地こデジ委員会)で、今国会の重要法案の一つである「マイナンバーカードに関する法案」の審議が始まりました。
今後マイナンバーカードを保険証として使用したり、年金や国からの給付金などを受けとる際に、マイナンバーカードと通帳を紐付けして、短時間で便利に済ます事が出来るようにする法律です。正式な法案名は「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案」です。
平成26年にマイナンバー制度の開始(平成28年)に備えて法律が制定されました。マイナンバーカードは、当初はなかなか国民の皆さんに普及しなかったのですが、コロナ禍で給付金やオンライン会議などの影響もあり、デジタル社会の到来を皆さんが理解され、今年9600万枚以上のカードが取得もしくは申請されています。運転免許証より多い数です。
この日は自民、公明の与党が2時間質問に立ちました。税、社会保障、災害時に限ってマイナンバーカードが使用されますが、
「以前言われたような国民総背番号制の様にならないための歯止めは出来ているのか」
「健康保険証とカードの一体化によるメリット」
「乳幼児へのカード交付はどうするのか」
「スマホによる利用が便利であるため、早期にアプリ化すべきではないか」など多くの意見が出ました。
政府からは「他人が使えないようにできているし、国も勝手に使用することは出来ない」「本人が承諾すれば、過去の診療経過や薬の効果などが医師側に分かり効果的な診療が出来る」「乳幼児については顔認証は不要で、両親らで取得することになる」「アプリ化は現在開発が進んでいる」などの答弁がありました。
便利さと不安もありながらのスタートですが、制度導入から7年でやっとここまで来ました。今後はさらに使い易さとセキュリティー性を高めデジタル社会をつくり上げていきたいものです。
この後、特別委員会は野党の質疑5時間、参考人質疑2時間40分など、10時間以上の慎重審議を行う予定です。
大きな時代の流れの中の法案です。
【写真は「地・子・デジ特別委員会」で答弁する河野デジタル担当大臣】